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読書ノート28

①亀井一成「動物の赤ちゃんを育てる」

神戸王子動物園に五十年も勤続した飼育員の書かれたノンフィクションです。

本当に動物が好きで、その仕事が好きでないと務まりませんよね。
好き、だけで務まるものでもないでしょうし、頭が下がります。

この年になって「動物」に多大な興味が出てきて、本を読みあさっては、もっと若くして目覚めていたら、動物学を学びたかったな、なんて思ったりしていますが、私には飼育員なんてとうていつとまりませんです。


②岩村暢子「家族の勝手でしょ」

食事についての全責任は母にある、というのは違和感があるのですが、当方、古い人間ですので、さすがにこれにはちょっとぴっくりでした。

栄養なんて気にしなくていい、一週間トータルでたまに野菜を食べていたらいい。
子どもはうるさいので、一緒に食卓を囲みたくない。
食事の時間は決まっていなくて、適当にいつもテーブルに食べ物が出ている。
疲れて寝てしまうことも多いので、子どもは夕食を食べない。

などなど、本当か? と疑ってしまうのですが、話し、盛ってませんか? 本当か?


③篠田節子「逃避行」

好きな作家は何人もいまして、そのときどきで変わったりもするのですが、篠田さんはずっと好きです。根が意地悪そうなところがたまりません。

五十すぎの主婦の愛犬レトリバーのポポが、近所の悪ガキを噛み殺した。
主婦はポポを連れて逃避行に出る。

田舎の家を借りて暮らしはじめ、ポポはだんだん野生に戻っていく。そのあたりの描き方がとてもいいです。犬を変に擬人化せず、リアリティがあって。
猫だったらどうかな。猫によっては自分の食い扶持くらいは、外で調達してくるかもしれませんね。


④鈴木伸元「加害者家族」

そりゃあ被害者が第一、やったのは加害者なんだから、悪いのは加害者なんだから、加害者の人権なんて二の次でいい、と言われるのもやむなしだとは思うのですが。

テレビや新聞やネットで犯罪の報道がされるたび、ああ、この犯人のきょうだいがかわいそうだなと思う。親はその人を産んで育てた責任があるのだから(しかし、親がどう育ててもそうなってしまう人間はいると思います)ある程度は仕方ないとはいえ、きょうだいはこれからどんな人生になるんだろう。

加害者の家に落書きしたり、匿名電話をかけたりする人間が後を絶たないそうで、それって、ネットで完全匿名となると人を誹謗中傷するってのに似てるような気もします。「正義の味方」が多いもんなぁ、世間には。


⑤垣谷美雨「七十歳死亡法案可決」

昔からこのたぐいのSFはけっこうありましたね。
「ソイレントグリーン」なんてのもあったし、私も近いことは考えたりしました。

結局、出てくるのはみんなよい人ばかりで、政治家が国民にショック療法を施し、めでたしめでたし、となるわけですが、そんなにうまいこと行くか? 苦笑


⑥坂崎幸之助「ネコロジー」

アルフィの坂崎さんが熱帯魚好きっていうのは、どこかで読んだ記憶があったのですが、保護猫活動までしているとは知りませんでした。

芸能人の猫好きって、たいていはペットショップやブリーダーで血統書つきの猫を買ってきて、って感じですが、最近は野良ちゃんを保護している方も増えていて、嬉しいです。お金のある方はどんどんやって下さい。暇はあまりないでしょうけど、そこはボランティアさんが手を貸してくれますものね。

車に段ボールを積んでいて、道端で死んでいる猫を拾って火葬場に連れていく。そこまでやってるなんて、坂崎さんは猫好きの鑑です。これからもよろしくお願いします。


⑦林真理子「ビューティキャンプ」

いかにも、らしいですねぇ。
「西郷どん」も林真理子さんをかなり読んでいる身が見ていると、らしいなぁ、と苦笑するシーンが時々ありますが、これはまたらしすぎます。

文章は全然うまくないと思うのですが、書き飛ばしてるのかな? 
だけど、推敲もしないしろくに読み直しもしないと豪語していた栗本薫さんの文書はうまいから、天性のもの? ストーリィが面白ければいいんですよね。

頭は仕事のために
身体は男のために

マリコさんのモットーだそうですし、小説はこのほうが売れるんだろうから、これからもどんどん書いて下さいね。


⑧渡辺真弓「韓国のおばちゃんはえらい」

一度だけ韓国に行ったとき、こう感じました。

日本ではおばちゃんも若作りで、一見いくつくらいなのかわからない女性が多いけど、韓国は若年と中年の差がわりと歴然としているみたい、と。

そんな韓国のおばちゃんたちに助けられて現地で暮らした、イラストレーターでもあり主婦でもある著者のお話でした。


⑨秋吉理香子「絶対正義」

うぎゃあ、いやな女!!
ここまでいやな女を造形できるだけでもすごい!!

偏執的正義の味方、正論を吐くものだから反論もしにくい、「私は絶対に正しいんだから、まちがっているあなた方を糺してあげてるんだから、感謝しなさいよ」みたいな。

友人たちの間にお節介にも入り込み、彼女たちのプライバシーに首をつっこみ、ちょっとした不正を暴きたてる。そこまでしなくても……と言いかけると、どうして? 私は正しいことをするだけよ、と見返される。

うう、こんな友達、いらない。

...。oо○**○оo。...。oо○**○оo。...。oо○**○оo。

Shiro


クマさんじゃないよ。
猫でんねん(=^・^=)


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