ブログパーツリスト

counter

« ドッグカフェ | トップページ | 2018年プロ野球開幕 »

読書ノート26

①古川智映子「土佐堀川」

今や大河ドラマよりも人気があるらしい、NHK朝ドラ「あさがきた」の原作です。

名前だけは知っていた(大阪の恩人だそうで)五代友厚、ディーン・フジオカとか、新選組の土方歳三を大河のときそのままに、山本耕史が演じたとか(さすがに老けたね)とか、私はすこしだけしか見ていませんが、話題になりましたね。

すこししかドラマは見ていませんが、原作を読みました。
三井財閥当主の側室の子かぁ。利発だということで父親に愛され、当時としてはずいぶん開けた夫と結婚し、と、恵まれているのもありますが、すっごいバイタリティですよね。

運も味方してくれたってのは、彼女のこの生命力や行動力ゆえなのかもしれません。
こんな女性には憧れます。


②若林正恭「社会人大学人見知り学部卒業見込み」

オードリーの若林くんのエッセィです。
相方の春日くん、変な人だなぁと思っていましたが、若林くんも別種の変な奴ですね。
お笑い芸人さんがごく平凡なはずはないから、納得ですが。

芸能人のエッセイはたまに読みますが、これはかなり面白かった。
ひとりよがりでまるっきりつまらないのもありますから。たとえばほら、Oさんのエッセイとか。


③三浦しをん「神去なあなあ日常」

映画のDVDを観て原作を読みたくなったのは、このシリーズと「まほろ駅前」シリーズ、どちらも三浦しをんさんです。

親にだまされて林業の仕事に就かされた少年が、試用期間が終わりになっても山に残る。
こんな簡単に行くものではないのだろうとは思いますが、ああ、いいなぁと、都会人は身勝手にも思ってしまうのでした。


④角田光代「八日目の蝉」

以前にこの方の小説を読み、私の嫌いなタイプの主人公が肯定的に書かれていたので、読みたくなくなりました。
が、これもまたDVDを観て原作を読みたくなったのです。

不倫相手の子どもを妊娠し、中絶した女性が、不倫相手の妻が産んだ子を誘拐し、各地を転々として我が子として育てる。実の親にしてみればとんでもない話で、母だと信じていた娘も、真相が発覚して引き離され、実の親のもとに戻されるってのはあまりにも切なくて。

みんなみんな、犯人のおかげで人生を狂わされてしまうわけですが、その主人公の犯人に共感してしまう部分があるのですよね。

小豆島が舞台になっている部分があって、私は読む前に行ったのですが、ああ、寒霞渓、あそこねぇ、とその景色も思い出していました。


⑤角田光代「紙の月」

またもや、DVDを観て読みたくなった小説です。
お金は怖いですね。
恋愛も怖いですね。


⑥獅子文六「悦ちゃん」「胡椒息子」

「悦ちゃん」と「胡椒息子」をはじめて読んだのは高校生のときだから、こんなフレーズを覚えていました。

「梅雨が明け、温度計の水銀がぐんぐん上昇していく、夏だ、本格の夏だ」

「胡椒息子」のほうは

「兄の昌太郎くんは口紅や頬紅をこっそり使っているのだそうだが、まさか、非常時日本の大学生がそんな真似をするなんてことはあるまい」

大意ではありますが、高校生のときって記憶力いいですものね。
うん十年ぶりで復刻版を読み、次々と記憶が蘇ってきました。ついでにそのころの友人のことや、この本を買った書店のあたりの光景などまでも。

昭和初期の物語ですので、ものすごーく古いのは当たり前。

実の娘をないがしろにして継娘にばかり気を遣う女性が美化されていたり。
小学校高学年にもなって、ばあやが枕元にいないと眠れない少年のどこが「胡椒」だ、と苛々したり。

というようなこともあるのですが、悦ちゃんも昌二郎くんも、もうすこし大人になったら戦争が激化してくるんだね。元気に生き延びて大人になって、老人になっても達者に暮らしているかな、なんて、現実的に考えてしまいます。


⑦松村紀代子「猫の本棚」

猫の本は大好きです。
岩合光昭氏の写真集とか、キャットシッターの経験談とか、イギリスの図書館猫だとか、アルフィの坂崎さんも関わっているのだそうな、保護猫のお話だとか、うちの猫のおのろけだとか、いっぱいいっぱい読みました。

内田百閒「ノラや」。猫を溺愛していた百閒先生は可愛いじいちゃんだったんだな。
夏目漱石「両方にひげのはえてる猫の恋」奥さんはこの句の意味がさっぱりわからなかったとか、

そのような本なども、たくさん紹介してあります。


⑧片桐はいり「わたしのマトカ」

映画「カモメ食堂」のロケのために、フィンランドに滞在していた際の紀行文です。

小林聡美、もたいまさこ、片桐はいり、個性的な中高年女優さんたちの映画もよかったのですが、このエッセイもたいへん面白かった。はいりさんも外見通りにユニークな方ですね。

グルメぶっていたり(あの料理はどこのでなくちゃ、とか、ラーメンなんかどうこう、とか、この料理にはこのお皿とテーブルセッティングが云々とか、マクロビオティックだとかグルテンフリーだとか)しなくて、おおらかで気取っていなくて、好感が持てました。


⑨林真理子「綺麗な生活」

なにを言おうが男性は美人には弱いのです。
経済力があれば、男性は美女とつきあえるのです。

その逆はあまりないかな、とも思いますが、女性もやっぱり男性の外見は気になるのです。

人のルックスに関する、人と人との冷酷な現実。あからさまでわかりやすすぎるほどにわかりやすいけど、深いストーリィですよね。

♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:

とある作家に興味を示すと、図書館でその人のばかり借りる。
ただいまのお気に入りは新進イヤミス作家の秋吉理香子さんです。この方、とーっても上手だと思います。
全然イヤミスじゃないのもあってがっかりしますが、面白いのも数冊。
近いうちにはこのブログでも取り上げさせてもらいたいです。


Papa


生後約十か月、美少女小梅です。
はい、猫バカでございますcoldsweats01


« ドッグカフェ | トップページ | 2018年プロ野球開幕 »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1286274/73053872

この記事へのトラックバック一覧です: 読書ノート26:

« ドッグカフェ | トップページ | 2018年プロ野球開幕 »

2018年5月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    
無料ブログはココログ