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2016年3月

憧れていた小豆島

家族旅行は夏休みの海水浴、子どものころの我が家の恒例になっていました。
十歳くらいのときかなぁ、小豆島にも行ったのです。

本州とは橋でつながっていないがゆえに、関西人も小豆島には行きにくい。
淡路島ならたいていの関西人は行ったことがあると思いますが、小豆島未経験のひとは多いかも。

遠くもないのに、私もそれ一度だけで、
大人になってまた行きたいなぁ、と思いつつ。

ようやく、「大人」もかなり年を経た今になって実現しました。

おりしも高校野球の二十一世紀枠で小豆島高校が選ばれ、島は沸きたっていたことでしょう。
残念ながら一回戦で敗退してしまいましたが。

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ひねもすのたりのたり、のまだ早い春の瀬戸内海。
姫路から小豆島に向かうフェリーの中です。

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醤油とオリーブとそうめんの島。
ですから、町の食堂で普通にそうめんが食べられます。
これはあったかなそうめんですが、冷たいの好きの私には冷たいほうがより美味でした。

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寒霞渓は有名かな?
山桜は咲いていましたが、ソメイヨシノが満開になったらさぞかしい美しいでしょうね。

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ちょっとだけ立ち寄った、オリーブ公園。

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翌朝の小豆島の海。
干潮の時間にだけ通れるようになる道は「エンジェルロード」と名付けられて、恋人たちの聖地みたいになっています。

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このあたりは「迷路のまち」
敵から守るために入り組んだ作りにしたそうです。
近くにはギネスブック認定、世界一狭い海峡だそうな「土渕海峡」もあります。


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おしゃれなカフェのヘルシーなランチ。
カレイのから揚げとオリーブ牛のコロッケがおいしい。

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ここもけっこう有名な、棚田。
まだ春になり切っていないから、枯れた景色ではあります。

山桜と菜の花と。
それでも春ですねぇ。モンシロチョウも飛んでいました。


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福田港からフェリーに乗って、姫路港に帰ります。
一泊二日の旅はあっという間。
いつかは小豆島と神戸に橋が架かるといいなぁ。

四国八十八か所は有名ですが、小豆島はここだけで八十八か所の霊場めぐりができるそうで、老後にはお遍路さんに行くのもいいですね。歩けるうちにね。

読書ノート22

①蓮森慶「日本チンチン電車の一日旅」

鉄子ってほどではないですが、電車は好きです。鉄道とまでは行かなくて、電車。
電車系のエッセイを読むのも大好きです。

日本でいちばん最初に路面電車が走ったのは京都だそうで、遠い昔を思い出してみれば、京都の路面停車場で友達と喋っている私、なんて光景も浮かんできます。

江ノ電、地元大阪阪堺電車、岡山、函館、くらいしか乗ったことないな。
日本中にまだけっこう路面電車が走っているのですね。全部乗ってみたい。

そういえば鉄ちゃんには、全制覇型もいるのだそうで。私もその傾向はあるかも。

②村岡恵理「アンのゆりかご」

一昨年でしたか、NHKの朝ドラ「花子とアン」の原作です。
最近は大河よりも朝ドラのほうが視聴率高いみたいですね。「あさが来た」は大人気のようですが、連ドラを見続ける根気がないので私はパスしています。「花子とアン」も見てはいません。

関東の地方都市出身の花子の父は、優秀な娘に勉強をさせてやりたくて、東京の女学校にやってくれた。
明治の終わりごろにそんなお父さんがいたって、いるところにはいるんですね。

これはもう、本当に運命だなぁ。
現代は自らの選択肢が多いけれど、昔は否応なく生まれた環境や親に人生を決められてしまった。

極貧の農村に生まれて、親の借金だの弟妹の養育のためだのに売られた女の子がいるかと思えば、村岡花子さんをはじめとする、ものすごく恵まれた女性もいる。

とはいえ、この時代の女性は等しく、戦争の苦労を経験していますが。
花子さんには恋愛や子どもの試練もあったけど、仕事の邪魔をしない夫を得た。この時代の女性としては、周囲の男性が最高だったんですよね。

③宮藤官九郎「いまなんつった?」

なんとなーく借りてみたエッセイ。
あまりよくは知らないクドカンさんなんですが、面白かったです。

現在十歳くらいになっているはずの娘さん、当時は幼児だったその子から耳打ちされた。
「お父さんの誕生日プレゼント、自転車だよ。ナイショだよ」と。
ツボにはまりました。

④町田康「猫のあほんだら」

わざとやってるのはわかりますけどね、回りくどいフレーズだらけ。
その文体が雰囲気には合っているのですけど。

奥さんと彼の猫との関わり。十匹くらいいるのだそうで、その猫たちの生態が面白い。
電車の中で読んでると笑えて困ってしまいます。
複数の猫と暮らす。あるいは、犬と猫と一緒に暮らす。永遠の憧れです。

⑤奥田英朗「オリンピックの身代金」

2020年のオリンピックなんて返上したらいいのに、と思っている私ですが。

この前の東京オリンピックの年、秋田の寒村で生まれて育って、学業優秀ゆえに上京して大学生になった男。
かたや、東京生まれで東京育ちのいい家のボン、遊び人のテレビマン。
結婚を夢見る若いOL。

この三人を軸に、当時の若者たちが描かれます。
秋田生まれの彼は結局はテロリストになってしまうのだけど、この当時、今よりももっとずっとはるかに、格差社会だったんだよねぇ。

誰もが大学に行かないとまともな就職ができない。
現代はそうなってしまって、奨学金問題などでむしろ若者が苦しんでいる。意外に若者の選択肢は乏しいのかもしれないな、と現代についても考えてしまいました。

⑥乃南アサ「地のはてから」

時代としては村岡花子さんに近いところからはじまる、ハードカバー上下巻の大作。

夫の借金でどうにもならなくなって、小さな子どもたちを連れて東北から北海道へ移住した女。
同じような時代なのに、花子さんとは百八十度ちがう境遇ですね。
こっちの女性のほうが多数派だったかもね。

主人公からその娘へと視点が移り、物語が進んでいきます。

娘のほうが都会へ奉公に出、サイダー、映画、洋食などいう、当時の田舎にはなかったものを経験してものすごいカルチャーショックを受ける。こういうのは現代の子どもにはまずないことでしょう。

なんだかね、生まれたところが悪かったよね。
と溜息つきつつ、乃南さんの力量は凄いなぁ、と感動したのでした。

⑦柚木麻子「けむたい後輩」

名門女子大に通う三人の女子。

病弱で誰もが守ってやりたいと思うような、天然で子どもっぽい真実子。

超美人の女子アナ志望、美里。

十四歳で詩集を出し、世の文学少女たちの支持と嫉妬を一心に浴びたのが快感で、そこにはまりっぱなしの栞子。

サイテーの女は栞子、として描かれています。
たしかに、アホな女たらし大学教授の愛人になり、そのあとは世をすねたヲタク、かっこいいこと言ってるだけですべてから逃げている映画監督志望の男、と、つきあっては、そんな自分に酔いしれている、ろくでもない女ではありますが。

けれど、このイタイ女に、私は感情移入してしまいました。
どこかしら私に似ていて、放っておけないというか。

誰もが認める努力型、才色兼備の美里は遠い世界のひとだし。

はじめは栞子に憧れていたものの、次第に彼女の本質を見抜き、最後には栞子をたじろがせる辛辣なひとことを放つ。そんな真実子に快哉を叫ぶ読者もいそうですが。

私、真実子がいちばん嫌い。
というふうに、読者の性格診断もできそうな気のする小説です。

⑧林真理子「秘密のスイーツ」

この時期、林真理子さんをたくさん読みました。
この本は彼女お得意の、不倫だのキャリアウーマンだの学歴偏愛主婦だのがテーマではなく、登場人物は少女たち。

不登校肥満児の小学六年生少女が、タイムトンネルを発見する。
そのトンネルを通じて、終戦直前時代の同い年の女の子と触れ合う。
そして、いろんなことを学んでいく。

ご都合主義ったらその通りですし、ありがちな設定ではありますが。
ラストがよかったなぁ。林真理子さんらしからぬ小説で新鮮でもありました。

⑨林真理子「ミスキャスト」

で、こっちは林真理子さんらしい小説です。

彼女の書く男ってまずたいてい、結婚してても恋愛というか、好みの女性には貪欲なのですね。肉食きわめつけ。だったら結婚すんなよ。

読んだ女性は呆れるのですが、今どきだったら若い男性でも、なんとバイタリティにあふれる奴だ。俺には無理。こんな生き方したくない!! と言いそうにも思えます。

本編の主人公も結婚して不倫して離婚し、不倫相手と再婚する。それから再婚相手の親戚の女の子とまたまた不倫し、妻には上手に隠したつもりで旅行に出かけたりもしている。
いい気になっていたら、なんと、不倫相手の女の子が自分の親に、すべてをぶちまけた!!

これは怖いでしょうねぇ。しかも彼女、イマツマの親戚ですから。

で、またまたまた離婚して、責任取って不倫相手と結婚するようです。
美佳子ちゃん(現在進行形不倫相手)、なんでこんな男に執着するの? なんでこんなのと結婚したいの? 彼はビョーキだよ。私だけは大丈夫、彼にはよそ見はさせないから、なんて思ってるのかなぁ。

ま、がんばってね、でありました。

Tamanita

いやぁ、読書って楽しいですね。
さよならさよならさよなら(^o^)


五年

……
…………

言葉は、文章は無力です。
ただ、黙祷。


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