ブログパーツリスト

counter

« 男性ヴォーカルグループ | トップページ | はぁ…… »

読書ノート20

①堀川アサコ「幻想郵便局」

わけありの匂い漂う郵便局は、この世とあの世のはざまにあります。描きようによってはホラーにもなりそうな題材が、のほほんとしたファンタジーになっていて楽しい。

②白須英子「イスラーム世界の女性たち」

決して異世界ではないと言いたいようですが、異世界ですよねぇ。理解しようと考えるのも無理な世界。
とりわけ近年はイスラム国というとISIL(ISと呼ばれているようですが、正式にはアイシルなのかな)が跳梁していて、こわっ、って感じ。

そういった国の女性には昔から興味があって、よくノンフィクションを読みました。こういう国で生まれて教育を受けると、当然だと受け入れてしまうひとのほうが大半なのかもしれませんね。

③小林カツ代「こんなにいろいろ食べてきた」

彼女のご子息のケンタロウくんが子どもだったころから、カツ代お母さんのエッセイでおなじみになっていました。そのカツ代さんは大阪出身。昭和初期には都会と地方の差は現代よりもはるかに大きかったみたいだから、都会育ちはけっこうハイカラだったりするのですね。

特に田辺聖子さんや小林カツ代さんみたいに、なかなかに裕福なおうちのちょいと贅沢も好む両親に育てられると、大阪のおいしいものを食べていた。裕福ではない家の出のうちの母でも、地方出身者と較べれば都会の経験をしているみたいですものね。

世代のちがう私も知っている、大阪のおいしいものがいっぱい出てくる楽しい本です。

④アンソロジー「クラシックロック語録」

私がロックにはまったあのころの音楽は、もはやクラシックロックですね。

ハードロッカーがパンクの悪口を、パンクスがへヴィメタをけなす。
ロビン・ザンダーは「現実がない」と嘆く。
ロッド・スチュアートは「サッカーがいちばんさ」と笑う。

ミュージック・ライフ誌を読んでいたから、記憶に残っている語録もあります。

「リンダ・ロンシュタットやイーグルスあたりの曲は糖尿病によくないんだよ」
って言ったのは誰だっけ? こういう毒舌、面白い。

⑤香月真理子「欲望のゆくえ」

相手が成人であり、お互いの合意のもとであれば、犯罪がからまなければなにをしてもいいみたいな不文律はありますよね。売買春は人間としてしてはならないこと、ですが、国によっては合法だし。

が、相手が子どもだとどうにもならない。私は以前から思っていたのです。
子どもでないと性的な欲望が抱けないという人間はあきらかにいるようです。それは犯罪だし、気持ち悪いとかいうのもあるのですが、単純に考えたら気の毒なひとだな、と。

そう思っていたら、そういった人間を研究しているこんな本を見つけました。

女が怖い男は欧米ではゲイに行き、日本ではロリコン方面に行くようですなぁ。
昨今そっちがどんどん増えていて、十六歳の美少女撮影会よりも、小学生の美少女のほうが人気あるとか。うううううーん、ではありますが、小児性愛者には我慢しろ、と命令するしかないのか。

神はなんのためにそんな人間を作ったの?
なんて言い出すとキリがないんですけどね。

⑥奥田秀朗「噂の女」

奥田氏の出身地が舞台らしいですが、はっきり書くとその県の方々が怒りそうな小説。

主人公に愛されたと思い込んで殺されていったおじさんたちは、ある意味幸せだったんじゃありません?
女性が結婚詐欺に遭うと怒り狂うことが多いようですが、男性の場合、彼女に限って、しかも俺に対してそんな真似をするはずがない、のっぴきならない事情があったんだ。俺だけが彼女をわかってやっているんだから訴えたりしない、とかいうことも間々あるとか。

それはそれで美しいお話ですよね(苦笑)

⑦福田和代「怪物」

映画にもなったサスペンス小説です。

佐藤浩市と向井理が主演だったのですね。映画は見ていませんが、イメージは合っています。
定年間近の刑事と、刑事が「怪物」だと信じて追う美青年。どっちがどっちを演じたのかは、なにも知らない方にも即、おわかりだと思います。

ハードボイルドな刑事がかっこいい。ハードボイルドは現代にはそぐわないので、小説に出てきても噴飯ものだったりするのですが、この主人公はかっこいいです。
どっちが「怪物」なんだ? という問いも深くて、考えさせられました。

⑧シーラ・バーンフォード「三匹荒野を行く」

ブログで書いている拙作にご感想を下さった方がこの物語を取り上げておられまして、あ、私も読みたい!! となりました。この物語の存在は知っていましたが、読んだことはなかったはず。

犬が二頭、猫が一匹。擬人化はされていますが、犬は犬で猫は猫。らしいなぁ。

人間に愛されて育てられた犬と猫だけに、利用できるところはちゃっかり人間を使うのですね。動物愛護精神がしっかりしているイギリスらしい。

家族がイギリスに行くために、三匹は知人に預けられる。
その知人が旅行に出かけていき、だったら我々も家に帰ろう!! と決めて、三匹は冒険の旅に出るのです。その知人から留守宅を預かったハウスキーパーのおばさんが気の毒ですが。

こうやって何か月も旅をしていたら、感動の再会ってのは犬はともかく、猫は忘れちゃってるんじゃないかと思われますが、それを言ったら犬と猫は三匹で旅に出たりしないので、堅いことは言わないでおきましょう。

⑨貫井徳郎「新月譚」

俗っぽいストーリィだな、とは思うのですが、それと「面白い」という事実は別。私は俗っぽいものが好きだから、体質的に合っていたのもありました。

美貌の58歳作家が筆を折った理由、が物語の主題です。
このあとに「永遠の少年」をテーマにしたノンフィクションを読んで、ああ、そっか、と手を叩いた。主人公のあ愛した男がまさしく、永遠の少年なのですね。女にとっては死ぬほど厄介な奴です。

でもね、こんなんで素晴らしい小説が書けるなら、私も失恋したいわよ。
……身も蓋もなくてすみません。

♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:


かなり久しぶりの読書ノートでした。

晴れているのに雷さんがごろついて、晴れたまんまでざーっと雨。
そしてじきにやんだ。

このくらいの雨だと涼しくもならないけど、豪雨なんていやだから、夕立も好きになれなくなってきた。
近頃の気象は異様ですものね。

K6a9245xwzcyrkv48hk2lo1nscpe0wsdh


また、たまです。


« 男性ヴォーカルグループ | トップページ | はぁ…… »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1286274/61084855

この記事へのトラックバック一覧です: 読書ノート20:

« 男性ヴォーカルグループ | トップページ | はぁ…… »

2017年5月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      
無料ブログはココログ