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2012年6月

今さらながらケータイ読みもの

ケータイのwebってのは使ってませんので、ケータイ小説は読めないのかと思っていました。
でも、パソコンからでも読めるんですよね。
とあるコミュで話題になっていましたので、私も問題作をふたつほど、今さらながら読んでみました。

ひとつは、小学生の書いた切ないラヴストーリィ、実話。はぁ……はぁ……?
こう書いたら思い当たる方もいらっしゃるかもしれませんが、タイトルは内緒にしておきます。

小学生が書いたって、嘘っていうかネタでしょ? 発想がおじさんのもののような気がする。実話だなんて言うのはもちろんネタでしょうけど、これが本当に小学生の発想だったら……あり得ない、はず。

誤字脱字はご愛嬌として、指摘したい箇所がありすぎますよぉ。
最初のほうをピックアップしてみますと。

小学校六年生の女の子が、友達の家で男の子と知り合う。彼はタイプではないと思ったけど、キスされたり、漢字で「あいしてる、アイラヴユー」と(しつこいようですが、漢字で)言われたりしているうちに好きになってしまう。

主人公にはライバルがいて、そのブサイクな女の子が彼との仲を邪魔する。読者には意味がよくわからないうちに彼と別れてしまい、が、あるとき、「また俺と突き合って」(原文のママ)と言われて、ァタシはハッピィになりました。だそうです。

ライバルがある日、主人公に打ち明ける。
「ァタシは病気なんだょ」
主人公は彼に尋ねる。
「え? あの子、死ぬの?」
「うん」
 というようなやりとりがある。病気イコール死ぬって、どんな発想だ。なんの病気だ? 

だけど、主人公はその後、別の男の子に「俺と突き合って」(原文のママ)と言われて、ァタシはハッピィになりまして、死ぬの病気のと言っていたライバルのことも、好きだった男の子のことも忘れてしまいます。はぁ。

ライバルが頭を打ち「そのせいであの子は後遺症があるんだ」後遺症っていう病気か?
入院して集中治療室に入っていたライバル。医者のひとこと「あの子はもう病気はなおったょ」……わーい、って、はぁ?

パパがママを階段から突き落とし、主人公の両親は離婚する。なんで? 説明なし。
絵文字と小文字と擬音語と説明なしのオンパレード。お願いだから、これを「小説」と言わないで下さい。「小説」だと思って読まないで下さい。

などなど、キリがないのでこのへんで。興味を持たれた方は「ケータイ小説 小学生」で検索すると出てきますよ。

私はこういうの、紹介するのが下手なので、すみません。

もうひとつは二十代の女性の書く、ケータイ小説大賞を受賞した恋愛小説です。
これも「小説」じゃないな。ケータイ読みものですね。

しかし、小学生の「切ない恋」とは比較してはいけないのでしょうけど、ストーリィとしては当然、こちらのほうがきちんとしています。この文体や形式はとあるコミュでは非難ごうごうでしたが、まちがいなく確信犯です。

この著者の方は普通の文章の書けるひとで、わざとこうやってます。計算づくです。

普通の小説にもありました。最初のほうで、なんだ、この下手すぎる文章はっ?! と読者に思わせておいて、徐々に……あれれ? わざとだな、と。変な文章はインパクトが強いですものね。

ここで話題にしているケータイ読みものの著者さんは、上手に変な文章(なんたらかんたらでこうこうで、みたいな)を作ってらっしゃるのですから、文才があるんでしょうね、たぶん。

斬新なのはまちがいないけど、あまりにもあまりにも冗長で、半分ほどしか読めませんでした。私は自分でもブログ小説を書いていますので、横書きを読むのも慣れてるんですけど、ケータイのための読みものは勝手がちがいすぎますね。

だけどね、田中康夫さんだとか村上龍さんが衝撃のデビューを果たしたときにも、文壇でも良識ある読書人たちの間でも、賛否両論だったではありませんか。小説というか、読みものというか、言葉にしても文体にしても、時代につれて変わっていくのですね。

ケータイ小説大賞受賞作についてボロカスに罵っておられる方、お気持ちはわかりますが、いやまあ……むにゃむにゃ、以下省略。

あと、このたぐいの小説に対するみなさまの論評はたいへんためになります。趣味にすぎないとはいえ、人さまの目に触れ、読んで下さる方もいらっしゃるのですから、あだやおろそかにしてはいけない。私も心して書かなくては。

文体と形態

素敵な小説を書かれるサイトにお邪魔しておりましたら、こんな診断をなさっていました。
早速私も真似してやってみました。
赤字は著者の感想と申しますか、弁解です。

文体診断
http://logoon.org/

小説形態素解析CGI
http://www.ennach.sakura.ne.jp/

☆しりとり小説12「梅田・茶屋町」診断
http://quianred.blog99.fc2.com/blog-entry-657.html

文体診断結果
一致指数ベスト3

名前 一致指数 リンク
1 阿刀田高 84.9 Wikipedia 
2 海野十三 81.8 Wikipedia 
3 新美南吉 79.9 Wikipedia 

ほおほお、えらく古い作家さんばっかりだなぁ。阿刀田さんだけが現役?
阿刀田さんは一時けっこうファンでしたので、嬉しくなくもないです。

海野十三氏は私も以前に何冊かは読んだ、古典こてん(横順先生のSF古典こてん)SF作家。ふーむ。

新美南吉氏はかの有名な「ごんぎつね」ですよね。うちのブログに「ごんぎつね」のパラレルストーリィをアップしていますので、妙な縁を勝手に感じております。
http://quianred.blog99.fc2.com/blog-entry-522.html

こんなにも古い方と一致って……そんなに私の文体は古いのか?
そういう意味ではないのか? 悩むところではありますが。

一致指数ワースト3

名前 一致指数 リンク
1 岡倉天心 42.2 Wikipedia 
2 岩波茂雄 50.3 Wikipedia 
3 吉田茂 53.2 Wikipedia

いや、小説家ではないような……。
そりゃ一致しないでしょ。いいんですけどね。

文章評価

評価項目 評価とコメント
1 文章の読みやすさ B 読みやすい
2 文章の硬さ D 文章が柔かい
3 文章の表現力 A とても表現力豊か
4 文章の個性 A とても個性的

文章の硬さ→柔らかい。妥当な評価だと思います。柔らかすぎるってことでDなんでしょうね。
なのに、明治の作家さんたちと一致するってのは矛盾がなくもないような。
むにゃむにゃってなってしまいますね。

阿刀田高先生があなたの味方です。がんばってください。

はい、ありがとうございます。coldsweats01

やや会話文が多めの文体となっています。
 かな:漢字の比率は読みやすい範囲だと思われます。
 ネット小説としては1つの文章が長い方に分類されますが、読点の比率も高く読みやすいと思います。
 

 地の文に少しだけ口語が混ぜてあるようです。
 文体やテンポにもよりますが、平均と比べだいぶ副詞が少ないようです。
 指示語の多用は見られません。

 接続詞が多すぎず少なすぎず、うまく挿入されています。
 体言止めが平均より多めに使われています。
 ところどころに連用中止法が使われています。

 自立語における名詞の比率は平均の範囲内ですが、どちらかといえばやや高い方かもしれません。名詞比率は文章が説明的・要約的かどうかに関係します。
 物事を形容する言葉より、動きの描写が多いようです。

☆小説302(Never never defeated)診断
http://quianred.blog99.fc2.com/blog-entry-652.html

やや地の文が多めの文体となっています。
 かな:漢字の比率は読みやすい範囲だと思われます。
 1つ1つの文章の長さは平均的です。読みやすいと思います。

 地の文に少しだけ口語が混ぜてあるようです。
 文体やテンポにもよりますが、平均と比べだいぶ副詞が少ないようです。
 指示語の多用は見られません。

 接続詞が少なめです。文章運びはテンポ・感性重視のようです。
 体言止めはほとんど使われていません。
 連用中止法の使用頻度は平均の範囲内です。

 若干説明寄り・要約寄りな文章展開のようです。具体的には、自立語における名詞の比率がやや高いようです。
 物事を形容する言葉と動きの描写の比率は平均的な範囲です。MVRが低いと動き中心、高いと形容中心となります。

ふむふむふむ。
私の小説っていうのは数だけはアホみたいにありますが、たぶん傾向は同じでしょうから、ふたつだけやってみました。
勉強になりました。ありがとうございました~。

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