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2012年5月

読書ノート12

①東野圭吾「白夜行」

相当に分厚いけどさらりと読めるよ、と言って友達が貸してくれた通りでした。
東野氏の作品は、私にとっては好きなタイプと嫌いなタイプに分かれるのですが、これは好きなほう。重厚でいながら読みやすい。

なによりも圧倒されたのは、主人公ふたりの気持ちだとか、彼と彼女がどうしてこんなことをしたのかについての動機だとかを、本人たちサイドからは一切書いていないことです。

それらすべてを外側から埋めていく。
映画のほうはかなりちがっていると別の友人から聞きましたが、これは小説でないと表現できないかもしれない。

②春口裕子「隣に棲む女」

「棲む」という単語はそれひとつでもけっこう不気味ですよね。
不気味な「隣の女」。

昨今流行の「イヤミス」の一種で、私はそれが大好物。サイコサスペンスは昔から大好きですから、そう書いてあれば手にとってしまいます。

たしかにこの女はイヤな奴だけど、殺されるほどでもないんじゃない? そんな感じの女がぞろぞろ登場します。女同士となると子どもがからんでくるのも多いですね。さりげなくDQNネームを使って、子どもにそんな名前をつける親は……と言いたいようなのも今どきですね。

③林真理子「アッコちゃんの時代」

バブルの時代は一応は経験しましたが、私にはなんの恩恵もなかったなぁ。
せいぜいが会社が景気がよくて、クイズ大会なんてものをやって二位になって、旅行券をもらったくらい。あのころは職場に余裕があったので、そんなお遊びもありました。

が、バブルでものすごい経験をしたひともいるのですね。浮かびに浮かんで沈むのも激しかったひともいる。

この小説の主人公は、バブルの時代に若い美人だったから、お金を持っていて女の子のために使ってやりたい男たちに最大にちやほやされて、物質面では最高の恩恵をこうむるのです。

アッコちゃん、身近にいられたら鼻持ちならない女だろうけど、こういうタイプっているものなのですね。
あっけらかんと男たちの間を渡り歩き、多少打たれてもあっけらかんと乗り切って、子持ちバツイチ中年となった今でもけっこう綺麗でもてて、あっけらかんと生きている。すこしは不遇になってもこたえない、こりない、めげない。

そんな人間こそば強いのですね。

④小川糸「食堂かたつむり」

こちらの主人公はアッコちゃんとは対極にいるのかもしれなくて、これはこれで身近にいられたら別の意味で鼻持ちならない気がする。

同棲していた恋人が主人公の持ち物一切合財を持ち逃げして消えてしまい、彼女は大嫌いだった母のいる故郷に帰って食堂を開く。
ロハスの香りも漂う中で、しかし、可愛がっていたブタを殺してごちそうを作るところなんかは壮絶でした。

淡々と、それでいてしんみりと、それでいてなぜか反感も覚えつつ、いいお話でした。

⑤犬丸りん「おかたづけ天女」

特に期待もせずに読みはじめたショートストーリィ集。いやいや、これが最高に面白かったのです。

自分の行動の基準は「かっこいい」か「かっこ悪い」。そのふたつしかない青年。
お酒を飲むと別々の方向に人間が変わるカップル。
お父さんは家でおとなしくしていて下さいよ、と言われても外に出ずにはいられない老人。

シンデレラに魅せられている幼女。
ゲームのキャラにはまり、コスプレに命を賭ける少女。
バストもヒップも大きくて魅力的なのだけど、ウェストサイズも大きい。すなわち……のラップ女。

そのような個性的なキャラが次々に繰り広げてくれる物語。すっとぼけた味もあってとっても楽しかったです。

⑥内田春菊「ぬけぬけと男でいよう」

これって男性が読んだらどう感じるのでしょう? 同性としてのリアリティはあるのでしょうか?

「妻は嫌いじゃないけど、なんでこううるさいんだろ。僕はもてるんだし、女は何人だってほしいんだから、浮気を認めろよ。
 そのかわり、僕はちゃんと稼いできみと娘になに不自由のない生活をさせてやってるだろ。
 不満は言わずにきみは家事をカンペキにやって、娘をカンペキに育ててくれたらいいんだよ。
 僕は浮気は大好きだけど、この世のなによりも娘が大切なんだからさ。娘のためにきみとは絶対に離婚はしたくないんだから、僕の浮気をきみが認めればいいんだよ」

つまり、主人公はこんなふうに考えているわけで、女が読むと、怒りを通り越して馬鹿馬鹿しくて、勝手にすれば? としか思えないのでした。

⑦有吉佐和子「悪女について」

昔々に一度読んでいたものの、図書館で借りて再読してから数日後に、テレビドラマになったのですよね。これをドラマにするってのがそもそも無理だと思いますが。

終戦直後の東京。貧しい境遇からのしあがっていくひとりの娘。利用できるものはなんだって利用して踏み台にしていく。

現代のミステリにはこの構成を真似したものも多いですよね。
つまり、彼女自身の視点はまったく使わず、二十七人の、彼女に関わってきた人々の視点で語る。その誰にも、彼女はまるで別の女性のように映っていた。

すごい!! 今読んでも古びてもいない。

それでも、女性が事業を興し、金持ちの夫と結婚しても仕事を続けているというのが、信じられない、許せないひとがほとんどで、夫に至っては、俺よりもおまえのほうが稼いでるもんな、とひがむ。
だから彼女は夫に気を使いまくり、夫を立てまくらないとならない。

というようなところは古いというか、この時代背景があってこそなりたつ小説かもしれない。
ま、現代でも男の感覚には近い部分があったりするようですが。
嗚呼、それにしても惜しい方を亡くしましたね。

⑧竹川正孝「アウトドア犬にネコ連れて」

アウトドアが生き甲斐の中年男性が、犬を連れて旅に出るのはよくある話。
けれど、彼んちの「なーに」はネコなのに、旦那と犬たちとともに車に乗ったり、船にまで乗って旅の道連れになるのです。

旅好きの犬や猫たちは、どこかで行方不明になってしまったりもする。
だけど、家に閉じ込められて一生をすごす都会のネコたちよりも、なーには幸せだったかな。ネコの幸せってのも多種ありますよね。

⑨大石圭「飼育する男」

これぞ変態小説きわめつけ。
著者は言います。

「僕には小説を書くという手段がある。女性をさらってきて監禁したり、小さな女の子を誘拐してきて自分の好みの女性に育てたり。
そんな妄想を表現できる「小説」というものがなかったら、僕は犯罪者になっていただろう」

なるほどね。よかったね。

「きゃあ、えっち!!」
この「H、えっち」というのは「変態」の頭文字なんだそうですね。でも、えっちは軽い感じだけど、「変態」は重い。

要するに変態というのは、自分の欲望にのみ忠実で、そのためだったらなんでもする。犯罪行為までは躊躇するかもしれないけど、こっそりとだったらなんでもやる。相手の同意を得られればいいけど、時にはちょっとくらいだったら強要する。

というのが変態の定義かな? 
私はそう思っていまして、大石圭氏の書く男はそこにぴったりあてはまるのです。

大石圭氏の書く「変態」は、とんでもなくどうしようもない奴だけど、なんだか哀しみの影をまとわりつかせているなぁと思う場合もあって、その場合は絶対的に嫌いにはなれません。もちろん、お友達にはなりたくないですが。

けれど、今回のこの変態男は許せない。
彼に飼育されている女たちにもいささか反感を抱いたのですが、それでもそれでもこの男は許せなーい!!
あんたの娘が父親の所業を知ったらどうなる? 

ああ、そっか。主人公には娘がいるから、その子はむろんなんにも知らずに、無邪気に高慢に生きているから。
だからこそもあって、この主人公が許せないのですね。こうして感想文を書いていて気づきました。

こういうものを読んでいて、そのときには嫌悪感が起きたとしても、読むのをやめたり(えげつないセックスシーンなんかだったら飛ばしますが、天狗さんが人間を陵辱するシーンなんかは好奇心のみで、おおお、すごい、と読んでました、苦笑)はしないし。

うーむ……私もHのつく……それか。フィクション世界ではその傾向、なきにしもあらずです。
いえ、現実ではいたって普通です。いたって平凡ですけどね。

⊂二二二( ^ω^)二⊃ 

五月のはじめまでに読んだ分です。
続きはまた。

ご愛読、ありがとうございました。

お手軽すぎて

ほしいものがあってもかつては、どこへ買いにいこうかな、だった。
それがいまや、amazonですよね。

古本でないかなぁ、と探していたら、きっちりあったし、CDも、14カラットソウルとTAKE6、しっかりそろってました。

郵送料はかかるけど、新本、新品で買うよりははるかに安いし、本だってCDだって、ものによったらお店には置いてないかもしれないし、まったく便利な時代になったものです。

その上に、ふっと好奇心が湧いたmixiポイント。

アプリで使える専用の有料コインに換えられるポイントを、なにかに登録するなりなにかを購入するなりすればもらえるのです。
これ、やってみようかなとだいぶ前から思っていたのですが。

ああ、これだったら買ってみてもいいなと思った商品があって、思い切って買ってしまいました。それも特価だったし、プレゼントもくれるというし……って、販売側の思うツボcoldsweats01

わかっちゃいるけど買ってしまって、mixiポイントもgetしました。getって、いまや古いかも? getはネット用語ではないけど、「昨日はどこそこへ行った」とか「休憩時間なう」とかいう表記、恥ずかしくてたまらないのは私だけ?

閑話休題

mixiポイントっていうのは、アプリのコインに換えると十分の一なんですね。知らなかったな。ほんのちょっとになってしまうんですね。

それでも、やってみたいけど、こんなものにお金を使うのは無駄だし(ゲームやアバターにお金を使った経験はありますが、どうしたってもったいない感はぬぐえなかった)、と思っていた有料ガチャなんかもできて、楽しかったです。

それはいいんだけど、気がつくとそんなこんなで、ネットショッピング約5000円。

全然たいしたことないでしょ、と言われそうではありますが、私としてはあまりにお手軽にこんなに使ってしまったので、当分はやめておこうと思っています。小心者ですから。

今年は最初だけよかった阪神タイガースが、交流戦になってからまったく勝てず、その他のストレスも溜まって、買い物でフラストレーション発散。私は買い物は好きでもないし、お手軽すぎて買い物した気にもあまりなれないのに、お金だけは使ってる。

すいすいさくさく手軽なものは怖い。気をつけなくちゃね。

139・NAME IS MAN

こっちのブログはちょいとさぼり気味ですが、小説のほうはけっこう頻繁に更新しています。
http://quianred.blog99.fc2.com/
お時間があればぜひごらんになって下さいね。

アメブロのほうにもショートストーリィをアップしています。
http://ameblo.jp/quianred/

こちらはさらにさぼってますが。

やっぱりね、長いのはなかなか読んでもらえませんから、ショートストーリィなり、連載なりのほうがいいのでしょうけど、自分自身は長いのを書くほうが好きで、ブログにアップしたときの充足感も長ければ長いほど大きいという、どうも困ったものです。

で、139「NAME IS MAN」

これは長いです。今のところはたいていは長い、フォレストシンガーズNOVELと番外編の自己解説のみやっておりますので。

主人公は繁之&真次郎。フォレストシンガーズの鈍感コンビです。
曲名はポルノグラフィティ。「俺は男だ」ですね。はい、ストレートでいいですね。苦笑。

まあね、男なんだから、「俺は男だから」と言ってるのはいいですよ。女はあまり「私は女!!」と言わない気がしますが、このへんの差はどこから来るのでしょうね。

とある、黒い豹のお話を書いている男性作家さんが女医さんを書いてまして、彼女はひと仕事終えるとシャワーを浴び、自分の乳房を自分で包んで量感をたしかめて、ああ、私は女なんだ、と確認するというシーンがありました。
女友達数人と失笑したものですが。

いや、まあ、それはいいんですけどね。

すこしずつ売れてきたフォレストシンガーズに、かなり無名のコーラスグループとアルバムでコラボするという仕事が入ります。関係者には、あいつらは適当に使えばいいんだよ、と言われて苦い気持ちになるリーダー、本橋真次郎。

昔は俺たちが軽視されていたのに、売れてくるってこういうことか。こんな世界なんだもんな。

悩んでイラついているリーダーを見ている他の四人。章は章でちがった感じにイライラして、共演グループ、リパプルズのリーダー格の男性に八つ当たりしたりもしています。

そんなみんなを見て、彼も彼なりに考察するシゲ、といったお話です。

http://quianred.blog99.fc2.com/blog-entry-293.html

私は売れないミュージシャンを書くのが好きなんですよね。売れてくると本当に一般人とはちがった世界に行ってしまうけど、売れていないときには一般の人間とそうは変わらない、仕事が音楽関係だっていうだけ。

そういうのを書くのが好きなのだから、音楽はやっぱり単なる小道具ですね。そりゃそうでしょ。私には音楽的知識はないのですから。ただ、好きなだけだから、と、改めて認識しました。

希望的順位予想

ペナントレースが開始して約一ヶ月、やや遅ればせの感はありますが、セ・リーグ順位予想。もちろん私の偏見と妄想に満ち満ちております。

1阪神
2広島
3ヤクルト
4ディーエヌエー
5中日
6読売

5や6のチームのファンの方には大ブーイングを受けそうですが、阪神ファンの本音です。阪神ファンの同志のみなさまだったら、同意して下さるのでは?

オールスターでだって、GとDのピッチャーは打たれろー、それでセが負けてもいいから打たれろー、と願っている、偏向阪神ファンですから。

しかし、リアルな現状は。

1中日
2ヤクルト
3阪神
4広島
5巨人
6ディーエヌエー

上のふたつのチームは強いですね。阪神は名古屋ドームではまったく歯が立たないのは周知の事実ですから、二試合目の展開でも勝てる気がしなかった。
そしたら案の定追いつかれ、一試合目と三試合目は完封負けのていたらく。

これでよく三位にいられるものですよね。これだけ点が取れないくせに。

去年の今ごろもそうだったかな。こんな感じで交流戦に突入して、パがめっちゃ強くて、セのチームはみんな負けてばっかりで、むしろよかったと思っていたものです。今年も去年同様の交流戦になるのでしょうか。

願わくば、下のふたつのチームがこのまんま……あり得ない? 少なくともGは? そうでしょうねぇ。

いつになったらタイムリー欠乏症から脱却できるのか。慣れているとはいえ、ため息つきつき、もうすこし応援しているしかないな。

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