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別小説6・誰も知らない物語

「嘘は罪」シリーズ第二弾です。

今回は牧野綾音の彼氏である、山下和臣も登場します。

作家の綾音、俳優の藤波トシさん、商業カメラマンの山下カズさんが、三人で綾音のなじみである、京都郊外の古い宿を訪ねるのです。

その前に綾音ひとりが宿に泊まり、壁にかけられた江戸時代の掛け軸の絵の女が……という、ホラーといえばホラーである現象がありまして、綾音はそれをひねくってエッセイに書いたのですね。

「あんなのエッセイじゃねえだろ。小説だろうが」

「本当にあったことやねんから、エッセイですよぉだ」

そんなトシさんと綾音のやりとりを聞き、カズさんは考える。

「芸術家の言うてることには、俺はついていけんわ」

ちなみに、綾音とカズさんは大阪出身大阪在住。トシさんは函館出身、東京在住です。

いつかこのブログにも書きましたが、著者の小説を読んでくれている友人が、「茜さんの書くキャラにしたら等身大の男性ですね」と評してくれたのが、このカズさんです。

で、新選組の有名なエピソードがあるのですね。

子母澤寛氏のフィクションだという説が現在では有力ですが、近いエピソードはあったのでしょうね。それをふくらませて脚色して、といったところではにいのでしょうか。

遊女と隊士の恋。恋というよりも、女によって殺伐とした日常をなぐさめられる。その程度だったのかな。幕末の志士には色町の女性とのエピソードがひしめいていますよね。

妻がいたりもするくせに、天下国家のためだとか言って家族を省みずほっつき歩いて、年老いた両親は妻に面倒見させて、自分は好き勝手やってる。

女なんてのは遊びと気を紛らわすための存在でしかなく、友情のほうがずーっと大切。幕末の志士って精神的ホモばっかりだー、と私は思っています。ホモが悪いわけではないが、女をなんだと思っているんだっ。

時代ってものがありますので、幕末を舞台としたドラマなどで、あまりにも現代的解釈をしていたりすると、それはそれでむしろうんざりでもあるのですが。

そんな奴らばっかりの幕末の男たちの中にも、山南敬助と明里の美しい恋があります。それを下敷きにしたのが、今回の著者の短編です。

大河ドラマ「新選組!!」では、美形コンビの土方・斎藤が絵的にはよかったな。沖田総司もよかった。後日談に出てきた市村鉄之助もいい。

山南さんも秀逸でしたね。堺雅人氏は、あのドラマによって一躍スターになったのでは? 

しかし、最近の時代ものドラマってのは、なんだってああじめじめうじうじと愁嘆場ばかりやってるんでしょうね。別れのシーンなんかも、長々と喋らせず、淡々とやってほしい。武士がやたらに泣くな、と著者は怒りたくもなったりするのでした。

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