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番外16・さらば青春の光

どれほど苦難の道のりだったにしても、歌手になれたということは、フォレストシンガーズのみんなは「神に選ばれし特別な人間」であったのだと、そう考えることもできるわけです。

世の中には夢を抱いてもかなえられず、いつしか平凡な日常に埋没していく人間はあまたいる。そういう人間のほうが多いでしょう。著者もそのひとりです。

夢を持つだけだったら簡単だけど、その夢をかなえることは簡単ではないと。そんなの当たり前ですよね。

著者はクリエイティヴな人間が好きで、小説に書くのならばたいていはそういった人種です。そういう人間を書いていますと、時としてふっと考える。

彼らの周囲にはごくごく普通の平凡な人間が大勢いる。そっちの人種も書きたいな。

となりまして、今回は平凡な男の子、大阪弁の実松弾くんが主人公です。

平凡とは言いましても、東京の大学に進学して、笑われようとからかわれようと、馬鹿にされようと、めげずに大阪弁全開で異彩を放っていたというところは、ちょっとばかり非凡なのかな?

著者も大阪人ですので大阪弁は日常語ですが、東京に行って東京の方々と会話をしていると、さすがに恥ずかしくて大阪弁は控えめにします。

ある日、京都を東京の友人ふたりと歩いていたときに。

「あっちにいた子たち、関東の子かな。東京弁で喋ってたよ」

と申しますと、東京弁? なにぃ、それ? と笑われた記憶もあります。

「とうきょうべん」ってPCでも一発変換しませんものね。これは関西弁であるのだ、と認識した次第です。関西人には通じるんですけど、他の地方の方は「東京弁」とは言わないのでしょうか。

大阪弁は全身にしみついていますので、正しいといいますか、現代大阪言葉は得意ではありますが、表記はむずかしいですね。

「手ぇ」だとか「歌いとなってきたわ」とか「はよ寝えや」だとか、書く場合にはやりにくいんですね、方言って。

実松くんはルックスもごく平凡で、合唱部では大阪弁のみで目立ち、シゲやヒデと仲良くなって、まあ、恋もして学生時代をすごします。

フォレストシンガーズストーリィの登場人物たちとは、けっこう濃く触れ合った学生時代でした。

彼も歌手になりたくて東京に出てきたのですが、いつしかそんな大それた夢は断念し、普通に就職してサラリーマンになり、プロのシンガーになった昔の友達を眩しく見つめています。

「さらば青春の光」のタイトルは、布袋寅泰の曲名から。

以前にも別の小説に、大阪弁の普通の男を書きました。「茜さんの小説のキャラにしては珍しい、等身大の男性ですね」と読んでくれた方に言われたのですが、実松くんもそうなったでしょうか。

Wafuku 実松弾でおます。よろしゅうお頼ん申します。

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